みなさん、こんにちは。きはむゆみむ🏹です。
今回は『米国株式以外にも投資したい 第13弾』ということでラテン・アメリカ株式ETF ILF について紹介していきます。ラテン・アメリカ株式ETFということで米国以外への投資対象として魅力あるETFなのか見ていきましょう。
▼この記事を読んでほしい方
- 南アメリカ地域の株式について知りたい方
- 米国株式以外に投資を考えている方
▼この記事を読んで分かること
- ILFの基本情報
- ILFへ投資するべきなのか?
- 新興国株式ETF VWOとの関係性
それではラテン・アメリカ株式ETF ILF について見ていきましょう😆
ラテン・アメリカ株式ETF ILFの基本情報
名称
名称はiシェアーズ ラテンアメリカ 40 ETFで米国籍のETFで、ティッカーシンボルはILFになります。
経費率・純資産総額・ベンチマーク
それでは経費率・純資産総額・ベンチマークを見ていきましょう。
●経費率
経費率:0.48%
ILFを保有している間にかかる経費率は0.48%で、低くとはいえない経費率の設定になっています。
●純資産総額
純資産総額:0.17兆円
ILFの純資産総額は約0.17兆円で比較的小さい規模のETFになります。
●ベンチマーク
ベンチマークはS&Pラテンアメリカ40指数になります。
組み入れ市場と市場配分
ILFの組み入れ市場と市場配分を見ていきましょう。
ILFの組み入れ市場と市場配分
iシェアーズ ラテンアメリカ 40 ETF (blackrock.com)
組み入れ市場を見ていくとブラジルとメキシコの2か国で市場配分の80%を超えています。新興国株式ETFの代表格であるVWOのブラジル・メキシコ比率が約8~9%なので、ILFとVWOの組み合わせを調整することで新興国株式の内、ブラジル・メキシコ地域の市場配分を調整することが可能になります。
組み入れ上位銘柄・組み入れ銘柄数
次に組み入れ上位銘柄と組み入れ銘柄数を見ていきましょう。
●組み入れ銘柄上位
ILFの組み入れ上位銘柄
ILF 銘柄 – iシェアーズ・ラテンアメリカ40 ETF 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets
組み入れ上位の銘柄として、ブラジルの鉄鉱石生産・販売シェア大手のヴァーレ、ブラジル石油大手のペトロブラス(ブラジル石油公社)の2社でファンドの割合にうち、約25%を占めています。
●組み入れ銘柄数
ILFの組み入れ銘柄数は約40銘柄で、比較的組み入れ銘柄数が少ないETFになります。
セクター別組み入れ割合
セクター別組み入れ割合を見ていきましょう。
ILFのセクター別組み入れ割合
iシェアーズ ラテンアメリカ 40 ETF (blackrock.com)
ILFのセクター別の組み入れ割合を見ていくと、金融・素材セクターで5割以上を占めており、次いでエネルギー・生活必需品を含めると8割を超えています。
分配金
それではファンド設立以降の分配金についてみていきましょう。
【ILF】分配金実績
きはむゆみむ🏹調べ
ILFの直近年間分配金(2021年12月・2022年6月度)は1株当たり:2.70699$で年率:11.27%の高配当を出しています。直近を振り返ると2021年12月・2022年6月の分配金が非常に高く、過去の平均的を見ていくと2020年12月・2021年6月に近い分配金で約2%前後で推移しています。
株価推移・相関係数
それでは新興国株式ETF VWOとの比較をしていきます。比較する期間は2012年6月~2022年5月です。
まずは株価推移を見ていきましょう。
ILFとVWOの株価推移
iShares Latin America 40 ETF (ILF) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
ILF ・・・青色 株価推移 -45.43%
VWO・・・緑色 株価推移 +3.46%
ILFの直近10年の株価推移は10年前と比べて大幅なマイナスとなっています。VWOは直近10年でなんとかプラスになっている点を考慮すると新興国株式の中でも株価のパフォーマンスは悪いようです。
●相関係数
それではVWO(新興国株式)との相関係数を見ていきましょう。
ILFとVWOの相関関係
iShares Latin America 40 ETF (ILF) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
相関係数を見ていくと、ほとんどの期間で相関係数が1.0付近で推移しているのが分かります。価格変動という点でみると、ILFとVWOの2銘柄への投資は分散効果を得にくいようです。しかしVWOの組み入れ市場が中国・台湾・インドに集中している点を考慮すると、ILFをポートフォリオに組み入れることでブラジル・メキシコ地域の比率を高めて地域分散ができるかもしれません。
新興国株式のコアをVWOにして、地域比率の調整役としてILFを組み入れるポートフォリオを作ってみるのもいいのではないでしょうか。
まとめ
今回はラテンアメリカ株式ETFのILFについて解説しました。アメリカを中心とした全世界株式や米国株式を中心としたポートフォリオを組む投資家が多い中で、アメリカ以外の株式ETFについて知ることで投資の選択肢を広げれるきっかけになります。ETFは他にも様々な種類の投資商品があるのでこれからもどんどん紹介・解説をしていきます😊
今回のラテンアメリカ株式ETFのまとめです。
●ブラジル・メキシコなどの南アメリカ地域へ投資ができる
●経費率が0.48%と決して低い設定ではない
●新興国株式ETF VWOと組み合わせることで地域分散ができる
きはむゆみむ🏹としては新興国株式のうち、コアをVWOにして地域分散をするために調整役としてILFを小さな割合で投資するのはアリではないかと考えます。
投資はリスクを伴います。投資する銘柄などはご自身でよくご確認の上、ご自身のリスク許容度と責任の範囲で投資をお願いいたします。
以上で終わります👋
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