みなさん、こんにちは。きはむゆみむ🏹です。
今回はバンガード・一般消費財サービス・セクターETF【VCR】について見ていきます。一般消費財セクターということで馴染みのある企業が多く出てくると思います。そんな一般消費財セクターETF【VCR】に投資する価値はあるのか？基本情報から一緒に見ていきましょう。
▼こんな方に読んでほしい
- セクターETFに興味がある方
- 分散したポートフォリオの構築を考えている方
▼最後まで読んで分かること
- 【VCR】の基本情報
- 株価や分配金推移、トータルリターン
- 全米株式ETF【VTI】との関係
それではバンガード・一般消費財サービス・セクターETF【VCR】について一緒に学んでいきましょう。
【VCR】の基本情報
まずはバンガード・一般消費財サービス・セクターETF【VCR】の基本情報について見ていきましょう。（情報は2023年3月時点のものになります）
名称・運用会社・ファンド設定日
●名称
名称はバンガード・一般消費財サービス・セクターETFで、ティッカーシンボルは【VCR】になります。
●運用会社
バンガード・グループ
●ファンド設定日
2004年1月26日
経費率・純資産総額・ベンチマーク
●経費率
0.10%
●純資産総額
約5,540億円
●ベンチマーク
MSCI USインベスタブル・マーケット 一般消費財・サービス・セクター
組み入れ銘柄数・組み入れ上位銘柄・業種構成比率
●組み入れ銘柄数
組み入れ銘柄数は 約300銘柄 でセクターETFの中では組み入れ銘柄数が多いETFになります。
●組み入れ上位銘柄
【VCR】組み入れ上位銘柄
VCR 銘柄 – ﾊﾞﾝｶﾞｰﾄﾞ･ｺﾝｼｭｰﾏｰ･ﾃﾞｨｽｸﾚｼｮﾅﾘｰ 投資信託（ファンド）情報 – Bloomberg Markets
組み入れ上位銘柄を見ていくと、一度は聞いたことがあるような企業が多いのではないでしょうか？ファンドの割合に注目すると、【アマゾン】・【テスラ】・【ホームデポ】・【マクドナルド】の上位4社でファンドの４割以上を占めていることが分かります。組み入れ銘柄数は多いものの、大企業が大きな割合を占めています。
●業種別構成比率
【VCR】業種別構成比率
VCR-Vanguard Consumer Discretionary ETF | Vanguard
業種別構成比率を見ていくと、組み入れ上位銘柄からも分かる通り、【自動車】・【ホームセンター小売】・【インターネット＆ダイレクトマーケティング小売】の占める割合が多くなっています。
株価推移・分配金推移・分配金利回り
続いて【株価推移】・【分配金推移】・【分配金利回り】を見ていきましょう。
●株価推移
【VCR】株価推移
Vanguard Consumer Discretionary Fund (VCR) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
株価推移を見ていくと、長期的には上昇傾向が続いています。直近では2020年以降の上昇相場の後に大きな下落相場となっており、今後も株価の動向が気になります。
●分配金推移
【VCR】分配金推移
きはむゆみむ🏹調べ
分配金推移を見ていくと、長期的には増配傾向が続いているようです。
●分配金利回り
【VCR】分配金利回り
きはむゆみむ🏹調べ
分配金利回りを見ていくと、【VCR】の分配金利回りは多くの期間で 0.5%～1.5％の間で推移しており、決して分配金利回りは高くないようです。
トータルリターン
続いて【VCR】のトータルリターンを見ていきましょう。ファンド設立時（2004年2月初め）に投資した 1万＄ は2022年12月時点でどのようになっているのでしょうか？（計算上税金は考慮せず、分配金は全て再投資しています）
【VCR】トータルリターン
きはむゆみむ🏹調べ
【VCR】のトータルリターンを見ていくと、約20年の投資期間で資産額は約5.7倍になっています。注目すべきポイントとして、配当を再投資しなかった場合のトータルリターンは約4.6倍になっており、ほとんどが株価上昇によってもたらされたリターンという点です。今後の株価推移には注意しておく必要がありそうです。
全米株式ETF【VTI】との関係
続いてバンガード・一般消費財サービス・セクターETF【VCR】と全米株式ETF【VTI】の２銘柄について、株価・相関関係を見ていきましょう。
●株価推移
【VCR】と【VTI】の株価推移
Vanguard Consumer Discretionary Fund (VCR) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
2銘柄を2004年2月初めを起点として株価比較したところ、【VCR】は＋399％、【VTI】は＋255％となっており、【VCR】の方が株価パフォーマンスは良い結果となっています。
●相関関係
【VCR】と【VTI】の相関関係
Vanguard Consumer Discretionary Fund (VCR) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
2銘柄の相関関係を見ていくと、多くの期間で相関係数が 0.9～1.0で推移しており、値動きがほとんど同じことが分かります。2銘柄の保有によって分散効果は得にくいようです。
まとめ
今回はバンガード・一般消費財サービス・セクターETF【VCR】について見てきました。【VCR】についてまとめていきましょう。
- 経費率が 0.10% と低い
- 長期的に株価は上昇傾向
- 分配金は増配傾向
- 分配金利回りは多くの期間で 0.5％～1.5％で推移しており低い利回りとなっている
- 過去20年で分配金再投資の結果、資産額は約5.7倍になっている
- 全米株式ETF【VTI】との相関係数が高く、2銘柄の保有によって分散効果は得にくい
バンガード・一般消費財サービス・セクターETF【VCR】はいかがでしたか？過去20年のパフォーマンスは分配金よりも株価上昇によって多くのリターンを得ています。組み入れ上位銘柄から分かる通り、ハイテク企業の株価上昇によって資産額が大きくなったものの、今後どのようになるかは分かりません。分配金利回りが低い傾向にあり、分配金再投資による複利効果は現時点では大きな期待はできない可能性はあるものの、過去の株価上昇が続けば大きなリターンをもたらせてくれるETFかもしれません。
投資にはリスクが伴います。投資する銘柄はご自身でよくご確認の上、ご自身のリスク許容度と責任の範囲でお願いいたします。
ではでは👋
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