みなさん、こんにちは。きはむゆみむ🏹です。
今回はバンガード・ファイナンシャルETF【VFH】について見ていきます。米国の金融セクターに特化した株式ETFについて一緒に見ていきましょう。
▼こんな方に見てほしい
- 米国金融セクターに興味のある方
- 分散したポートフォリオの構築を考えている方
▼最後まで読んで分かること
- 【VFH】の基本情報
- 株価や分配金推移、トータルリターン
- 全米株式ETF【VTI】との比較
それではバンガード・ファイナンシャルETF【VFH】について見ていきましょう。
【VFH】の基本情報
まずはバンガード・ファイナンシャルETF【VFH】の基本情報を見ていきましょう。(情報は2023年5月末のものになります)
名称・運用会社・ファンド設定日
●名称
名称はバンガード・ファイナンシャルETFで、ティッカーシンボルは【VFH】になります。
●運用会社
バンガード・グループ
●ファンド設定日
2004年1月26日
経費率・純資産総額・ベンチマーク
●経費率
0.10%
●純資産総額
約1.1兆円
●ベンチマーク
MSCI USインベスタブル・マーケット 金融セクター
組み入れ銘柄数・組み入れ上位銘柄・業種構成比率
●組み入れ銘柄数
約370銘柄
●組み入れ上位銘柄
【VFH】組み入れ上位銘柄
VFH 銘柄 – バンガード・ファイナンシャルズETF 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets
組み入れ上位銘柄を見ていくと、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ や クレジットカード会社である ビザやマスターカード、アメリカンエクスプレス 、アメリカ大手銀行の バンク・オブ・アメリカ や ウェルズ・ファーゴ などが上位銘柄に名を連ねています。
●業種別構成比率
【VFH】業種別構成比率
Vanguard Financials Index Fund (VFH) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
【VFH】の業種別構成比率を見ていくと、名称にもあるように 金融セクター が多くを占めています。
株価推移・分配金推移・分配金利回り
●株価推移
【VFH】株価推移
Vanguard Financials Index Fund (VFH) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
【VFH】の株価推移を見ていくと、2008年のリーマンショック時に大きく株価を下げて以降、長期的に株価は上昇傾向にあるようです。
●分配金推移
【VFH】分配金推移
きはむゆみむ🏹調べ
分配金推移を見ていくと、2008年リーマンショックで大きく分配金が下がっています。リーマンショック以降、順調に分配金は増加傾向になっています。
●分配金利回り推移
【VFH】分配金利回り推移
きはむゆみむ🏹調べ
分配金利回りを見ていくと、平均して約2%で推移しています。リーマンショック時には一時4パーセントを超える時期もありましたが、2009年以降の分配金の大幅減少によって利回りも低下しています。
トータルリターン
次に【VFH】のトータルリターンを見ていきましょう。ファンド設定時(2004年1月)に投資した1万$は2022年12月末時点でどのようになっているのでしょうか?
【VFH】トータルリターン
きはむゆみむ🏹調べ
2004年1月に投資した 1万$ は配当を再投資し続けた結果、2022年12月末時点で 約2万4,000$になっています。約19年間の投資期間で約2.4倍に資産額を増やすことができています。(計算上 配当にかかる税金は考慮していません)
全米株式ETF【VTI】との関係
続いて バンガード・ファイナンシャルETF【VFH】と全米株式ETF【VTI】の関係について見ていきましょう。
●株価推移
【VFH】と【VTI】の株価推移
Vanguard Financials Index Fund (VFH) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
2銘柄の株価推移を見ていくと、バンガード・ファイナンシャルETF【VFH】よりも全米株式ETF【VTI】の方が株価が上昇していることが分かります。
●相関関係
次に2銘柄の相関関係を見ていきましょう。
【VFH】と【VTI】の相関関係
Vanguard Financials Index Fund (VFH) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
2銘柄の相関関係を見ていくと、長期的に 0.7~1.0 の間で相関係数が推移しており、2銘柄の値動きが近いことが分かります。短期的には無相関になる期間もあり、分散効果を得られる可能性もありそうです。
まとめ
今回はバンガード・ファイナンシャルETF【VFH】について見ていきました。【VFH】についてまとめていきましょう。
- 経費率が 0.10% と低い
- 分配金は増加傾向ではあるものの、金融危機時には大幅減配の可能性がある
- 分配金利回りは長期的に約2%で推移している
- 約19年の投資期間で約2.4倍に資産額が増えている
- 全米株式ETF【VTI】と値動きは近いものの、株価推移には大きな差が生じている
バンガード・ファイナンシャルETF【VFH】はいかがでしたでしょうか?
全米株式ETF【VTI】と比較すると、直近20年では株価・トータルリターン共に見劣りをしています。特に2008年のような金融危機時には大幅な株価下落を経験したセクターでもあり、2022年現在で分配金もようやくリーマンショック前の水準まで戻ってきています。セクターETFということでコアになるETFになる可能性は低いですが、複数のセクターETFを組み合わせることで分散効果を得られる可能性もありそうです。
投資にはリスクが伴います。投資する銘柄はご自身でよくご確認の上、ご自身のリスク許容度と責任の範囲でお願いいたします。
ではでは👋
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