みなさん、こんにちは。きはむゆみむ🏹です。
今回は米国金融セレクト・セクターETFである【XLF】について解説していきます。金融セクターETF【XLF】とはどのようなETFなのか?詳しく見ていきましょう。
▼こんな方に読んで欲しい
- 米国金融セクターETFに興味がある方
- 分散したポートフォリオの構築を考えている方
▼最後まで読んで分かること
- 【XLF】の基本情報
- 株価や分配金推移、トータルリターン
- 米国株式ETF【VTI】との比較
それでは米国金融セクターETF【XLF】について見ていきましょう。
【XLF】の基本情報
まずは米国金融セクターETF【XLF】の基本情報を見ていきましょう。(基本情報は2023年5月時点のものになります。)
名称・運用会社・ファンド設定日
●名称
名称は 金融セレクト・セクター SPDR®ファンド で、ティッカーシンボルは【XLF】になります。
●運用会社
ステート・ストリート
●ファンド設定日
1998年12月16日
経費率・純資産総額・ベンチマーク
●経費率
0.10%
経費率を見ていくと、代表的な株式ETFと同程度に低い設定となっています。
●純資産総額
約3.9兆円
純資産総額を見ていくと、ETFの純資産総額ランキングで上位50位以内となっており、純資産総額の大きなETFとなっています。
●ベンチマーク
S&P 金融セレクト・セクター指数
・・・金融セレクト・セクター指数は、S&P500®指数における金融セクターのパフォーマンスを計測する指標です。銀行、金融サービス、消費者金融、資本市場、保険、モーゲージREIT等の業種に属する企業から構成されています。
組み入れ銘柄数・業種別構成比率・組み入れ上位銘柄
●組み入れ銘柄数
72銘柄
組み入れ銘柄数を見ていくと、セクターETFということで組み入れ数としては少ない設定となっています。
●業種別構成比率
【XLF】業種別構成比率
XLF: 金融セレクト・セクター SPDR® ファンド (ssga.com)
業種別構成比率を見ていくと、ファンドの名称通り金融に関する業種で占めています。
●組み入れ上位銘柄
【XLF】組み入れ上位銘柄
XLF 銘柄 – ファイナンシャル・セレクト・セクターSPDRファンド 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets
組み入れ上位銘柄を見ていくと、アメリカ大手銀行やクレジットカード企業などが上位銘柄として名を連ねています。上位10銘柄でファンド全体の 55% を占めています。
株価推移・分配金推移・分配金利回り
●株価推移
【XLF】株価推移
Financial Select Sector SPDR Fund (XLF) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
株価推移を見ていくと、長期的に株価は上昇傾向になっています。2008年のリーマンショックに焦点を当てると、2007年5月に株価はピークを迎え、2009年2月に大底をつけるまで一貫として株価は下げ続け、約80%の株価下落となりました。大底をつけて以降は順調に株価は上昇しています。
●分配金推移
【XLF】分配金推移
きはむゆみむ🏹調べ
分配金推移を見ていくと、2008年リーマンショックで大きく分配金が下がっています。リーマンショック以降、順調に分配金は増加傾向ではありますが、2022年末時点ではリーマンショック前の分配金実績を超えていないようです。
●分配金利回り
【XLF】分配金利回り
きはむゆみむ🏹調べ
分配金利回りを見ていくと、平均して約 2% で推移しています。リーマンショック時には一時 4%を超える期間もありましたが、2009年以降の分配金の大幅減少によって高値掴みとなってしまっています。
トータルリターン
次に【XLF】のトータルリターンを見ていきましょう。ファンド設定時(1999年1月)に投資した 1万$ は2022年12月末時点でどのようになっているのでしょうか?
【XLF】トータルリターン
きはむゆみむ🏹調べ
1999年1月に投資した 1万$ は配当を再投資し続けた結果、2022年12月末時点で 約2万8,000$ になっています。約23年の投資期間で 2.8倍まで資産を増やすことができています。(計算上 配当にかかる税金は考慮していません)
全米株式ETF【VTI】との関係
続いて米国金融セクターETF【XLF】と全米株式ETF【VTI】の関係について見ていきましょう。
●株価推移
【XLF】と【VTI】の株価推移
Financial Select Sector SPDR Fund (XLF) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
2銘柄の株価推移を比較すると、米国金融セクターETF【XLF】よりも全米株式ETF【VTI】の方が株価は上昇していることが分かります。
●相関関係
次に2銘柄の相関関係を見ていきましょう。
【XLF】と【VTI】の相関関係
Financial Select Sector SPDR Fund (XLF) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
2銘柄の相関関係を見ていくと、長期的に 0.7~1.0 の間で相関係数が推移しており、2銘柄の値動きは近いことがわかります。短期的には無相関になる期間もあり、分散効果を得られる可能性もありそうです。
まとめ
今回は米国金融セクターETF【XLF】について見ていきました。【XLF】についてまとめていきましょう。
- 経費率が 0.10% と低い
- 分配金は増加傾向ではあるものの、金融危機時には大幅減配の可能性がある
- 分配金利回りは長期的に約2%で推移している
- 約20年超の投資期間でトータルリターンが約2.8倍になっている
- 全米株式ETF【VTI】と相関関係は高いものの、トータルリターンには大きな違いがある
米国金融セクターETF【XLF】はいかがでしたか?
全米株式ETF【VTI】と比較すると、直近20年程では株価・トータルリターン共に見劣りしています。特に2008年の金融危機時には大きな株価下落を経験したセクターでもあり、分配金も2022年現在になり、ようやく金融危機前の水準まで戻っていきました。また相関関係も高いことから、分散効果は得にくそうです。
投資にはリスクが伴います。投資する銘柄はご自身でよくご確認の上、ご自身のリスク許容度と責任の範囲でお願いいたします。
ではでは👋
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