みなさん、こんにちは。きはむゆみむ🏹です。
今回はバンガード・米国公益事業セクターETF【VPU】について見ていきます。公益事業セクターは あまり目立たない存在である一方、インフラを支える重要な分野になります。さて、公益事業セクターETFに投資する価値はあるのか?基本情報から見ていきましょう。
▼こんな方に読んでほしい
- セクターETFに興味がある方
- 分散したポートフォリオの構築を考えている方
▼最後まで読んで分かること
- 【VPU】の基本情報
- 株価や分配金推移、トータルリターン
- 全米株式ETF【VTI】との関係性
それではバンガード・米国公益事業セクターETF【VPU】について見ていきましょう。
【VPU】の基本情報
まずはバンガード・米国公益事業セクターETF【VPU】の基本情報を見ていきましょう。(情報は2023年1月時点のものになります)
名称・運用会社・ファンド設定日
●名称
名称は バンガード・米国公益事業セクターETF で、ティッカーシンボルが【VPU】になります。
●運用会社
バンガード・グループ
●ファンド設定日
2004年1月26日
経費率・純資産総額・ベンチマーク
●経費率
0.10%
●純資産総額
約7,400億円
●ベンチマーク
MSCI USインベスタブル・マーケット 公益事業セクター
組み入れ銘柄数・組み入れ上位銘柄・業種別構成比率
●組み入れ銘柄数
組み入れ銘柄数は 65銘柄 で決して多いとはいえません。
●組み入れ上位銘柄
【VPU】組み入れ上位銘柄
VPU 銘柄 – バンガード・ユーティリティーズETF 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets
組み入れ上位銘柄を見ていくと電力会社が多くを占めており、組み入れ銘柄数も少ないため、1銘柄に対する割合も多くなっています。
●業種別構成比率
【VPU】の構成比率
VPU-Vanguard Utilities ETF | Vanguard
構成比率を見ていくと、ファンドの多くは電力会社で占めていることが分かります。
株価推移・分配金推移・分配金利回り
●株価推移
【VPU】の株価推移
バンガードユーティリティインデックスファンド(VPU)の株価、ニュース、見積もり、歴史 – Yahoo Finance
株価推移を見ていくと、きれいな右肩上がりとなっています。株価を見ると長期的に安心して投資できそうなチャートをしています。
●分配金推移
【VPU】分配金推移
きはむゆみむ🏹調べ
【VPU】の分配金推移を見ていくと、分配金は増配を続けていることが分かります。長期投資において増配を続けていることは良いポイントと言えそうです。
●分配金利回り
【VPU】分配金利回り
きはむゆみむ🏹調べ
【VPU】の分配金利回りを見ていくと、ファンド設立以降 平均して約3%~4%で推移していることが分かります。長期的に3%以上の高配当を出し続けていることも良いポイントだといえます。
トータルリターン
続いて【VPU】のトータルリターンを見ていきましょう。ファンド設立時(2004年2月初め)に投資した 1万$ は2022年12月末時点でどのようになっているのでしょうか?(計算上税金は考慮せず分配金は全て再投資します)
【VPU】トータルリターン
きはむゆみむ🏹調べ
【VPU】のトータルリターンを見ていくと、約20年の投資期間で資産額は約5.4倍になっています。グラフから見ても分かる通り、配当の再投資によって分配金は増え続け、後半にかけて資産額も急激に増加しています。
全米株式ETF【VTI】との関係
続いて バンガード・米国公益事業セクターETF【VPL】と全米株式ETF【VTI】について、2銘柄の株価推移と相関関係について見ていきましょう。
●株価推移
【VPU】と【VTI】の株価推移
Vanguard Utilities Index Fund (VPU) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
2銘柄を2004年2月初めを起点として株価を比較したところ、【VPU】は+191%、【VTI】は+275%と 2023年1月時点では【VTI】の方が株価は上昇しています。しかし長期的に株価推移を見ていくと、多くの期間で【VPU】の方が株価が上昇している点にも注意が必要です。
期間の切り抜き方で株価パフォーマンスは違ってくるので注意していきましょう。
●相関係数
【VPU】と【VTI】の相関関係
Vanguard Utilities Index Fund (VPU) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
2銘柄の相関関係を見ていくと、相関係数が 0.9 ~ -0.7 付近でバラつきが見られ、短期的には値動きが違っているようです。2銘柄の相関関係から、2銘柄を保有することで分散効果を得られる可能性がありそうです。
まとめ
今回はバンガード・米国公益事業セクターETF【VPU】について見てきました。【VPU】についてまとめていきましょう。
- 経費率が 0.10%と低い
- 長期的に株価は上昇傾向
- 長期的に分配金は増配傾向
- 分配金利回りは約3%~4%で推移しており、高配当を出している
- 過去20年で資産額は約5.4倍になっている
- 全米株式ETF【VTI】と相関関係に規則性は無く、分散効果を得られる可能性がある
バンガード・米国公益事業セクターETF【VPU】はいかがでしたか?公益事業セクターということで、一見目立たないセクターではあるものの、分配金の増配傾向や株価推移、トータルリターンなどを見ていくと投資する価値は十分にありそうです。
長期的に高いトータルリターンを狙える可能性がある【VPU】ですが、注意も必要です。組み入れ銘柄数が少なく、全体に占める割合が多くなるにつれて集中投資になってしまう可能性があるので、コアの投資先というよりもサブの役割として少ない割合で投資する方が良いかもしれません。
投資にはリスクが伴います。投資する銘柄はご自身でよくご確認の上、ご自身のリスク許容度と責任の範囲でお願いいたします。
ではでは👋
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