みなさん、こんにちは。きはむゆみむ🏹です。
今回はバンガード・S&Pミッドキャップ400バリューETF【IVOV】について見ていきます。ミッドキャップ400バリューETFとは何なのか?全米株式ETF【VTI】やミッドキャップETF【VO】との違いなどについて一緒に学んでいきましょう。
▼こんな方に読んで欲しい
- 米国株式ETFに興味がある方
- ミッドキャップ400バリューETFを初めて知った方
▼最後まで読んで分かる事
- 【IVOV】の基本情報
- 株価や分配金推移、トータルリターン
- 全米株式ETF【VTI】やミッドキャップETF【VO】との違い
それでは、バンガード・S&Pミッドキャップ400バリューETF【IVOV】について見ていきましょう。
【IVOV】の基本情報
まずはバンガード・S&Pミッドキャップ400バリューETF【IVOV】の基本情報について見ていきましょう。(情報は2023年3月時点のものになります)
名称・運用会社・ファンド設定日
●名称
名称はバンガード・S&Pミッドキャップ400バリューETFで、ティッカーシンボルは【IVOV】になります。
●運用会社
バンガード・グループ
●ファンド設定日
2010年9月7日
経費率・純資産総額・ベンチマーク
●経費率
0.15%
●純資産総額
1,160億円
●ベンチマーク
S&P ミッドキャップ 400 バリュー
組み入れ銘柄数・組み入れ上位銘柄・業種構成比率
●組み入れ銘柄数
299銘柄
●組み入れ上位銘柄
【IVOV】組み入れ上位銘柄
IVOV 銘柄 – Vanguard S&P Mid-Cap 400 Val 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets
組み入れ上位銘柄を見ていくと、あまり日本では馴染みの無い企業が多いのではないでしょうか?鉄鋼メーカーのクリーブランド・クリフスや回路設計、基板設計、修理・保守などの サービスを行っているEMS企業であるジェイビルなどが上位銘柄として組み入れられています。
●業種構成比率
【IVOV】業種構成比率
IVOV-Vanguard S&P Mid-Cap 400 Value ETF | Vanguard
業種構成比率を見ていくと、金融(財務会計)・工業・一般消費財(消費者裁量)・テクノロジー・不動産の5業種で約7割を占めています。1つの業種で2割を超えてはいないので、偏った業種構成にはなっていないようです。
株価推移・分配金推移・分配金利回り
続いて【株価推移】・【分配金推移】・【分配金利回り】を見ていきましょう・
●株価推移
【IVOV】株価推移
Vanguard S&P Mid-Cap 400 Value Index Fund (IVOV) Holdings – Yahoo Finance
株価推移を見ていくと2010年のファンド設立以降、株価は上昇傾向になっていることが分かります。
●分配金推移
【IVOV】分配金推移
きはむゆみむ🏹調べ
分配金推移を見ていくと、ファンド設立以降順調に分配金は増えています。
●分配金利回り
【IVOV】分配金利回り
きはむゆみむ🏹調べ
分配金利回りを見ていくと、ファンド設立以降 1.0%~2.0%の間で分配金利回りは推移しています。株価・分配金共に上昇傾向にありますが、分配金の増加率の方が株価よりも上回っているため、分配金利回りは上昇しています。今後の傾向も注視していく必要がありそうです。
トータルリターン
続いて【IVOV】のトータルリターンを見ていきましょう。ファンド設立時(2010年10月)に投資した 1万$ は2022年12月時点でどのようになっているのでしょうか?(計算上税金は考慮せず、分配金は全て再投資した場合です)
【IVOV】トータルリターン
きはむゆみむ🏹調べ
【IVOV】のトータルリターンを見ていくと、約12年間の投資期間で資産額は約3.4倍になっています。配当を再投資していない場合では資産額は約2.9倍になっており、株価上昇によって大きくトータルリターンを押し上げているようです。
全米株式ETF【VTI】・ミッドキャップETF【VO】との比較
続いてバンガード・S&Pミッドキャップ400バリューETF【IVOV】と米国を代表する株式ETFを比較していきましょう。比較する銘柄は全米株式ETF【VTI】とミッドキャップETF【VO】になります。
比較する内容は【株価推移】・【分配金推移】・【分配金利回り】・【相関関係】・【トータルリターン】になります。それでは見ていきましょう。
株価推移の比較
まずは【IVOV】・【VTI】・【VO】の株価推移を見ていきましょう。
【IVOV】・【VTI】・【VO】株価推移
Vanguard S&P Mid-Cap 400 Value Index Fund (IVOV) Holdings – Yahoo Finance
【IVOV】のファンド設定日である2010年9月を起点に株価を比較していくと、
【IVOV】 バンガード・S&Pミッドキャップ400バリューETF +206.3%
【VTI】 全米株式ETF +244.31%
【VO】 バンガード・ミッドキャップETF +215.74%
3銘柄の中で株価上昇率が高かったのは全米株式ETFの【VTI】となっています。ただし、株価上昇率は切り取る期間によって大きく差が生じるため、注意しましょう。
分配金推移の比較
続いて【IVOV】・【VTI】・【VO】の分配金推移を見ていきましょう。
【IVOV】・【VTI】・【VO】分配金推移
きはむゆみむ🏹調べ
3銘柄の分配金推移を比較すると、3銘柄共に12年間で分配金は増加傾向となっています。2011年の分配金から2022年の分配金の増加率を見ていくと、
【IVOV】 (2011年) 0.398$ → (2022年) 1.510$ 約3.79倍
【VTI】 (2011年) 1.233$ → (2022年) 3.184$ 約2.58倍
【VO】 (2011年) 0.981$ → (2022年) 3.255$ 約3.32倍
3銘柄の分配金増加率を見ていくと、【IVOV】のファンド設定年である2010年を除いて2011年~2022年の分配金増加率が一番高いのは【IVOV】となっています。
分配金利回りの比較
続いて分配金利回りの比較をしていきましょう。
【IVOV】・【VTI】・【VO】分配金利回り
きはむゆみむ🏹調べ
3銘柄の2010年以降の分配金平均利回りを見ていくと
【IVOV】 約1.55%
【VTI】 約1.85%
【VO】 約1.43%
3銘柄の分配金利回りを見ていくと、分配金平均利回りが高いのは【VTI】となっています。直近では2020年以降【IVOV】の分配金利回りが一番高くなっており、今後の推移に注目する必要がありそうです。
相関係数
続いて3銘柄の相関関係を見ていきましょう。
【IVOV】・【VTI】・【VO】の相関関係
Vanguard S&P Mid-Cap 400 Value Index Fund (IVOV) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
3銘柄の相関関係を見ていくと、基本的に3銘柄の相関係数は 0.8~1.0 の間で推移しており、同じようね値動きをしているようです。
トータルリターンの比較
続いて3銘柄のトータルリターンを比較していきましょう。
【IVOV】・【VTI】・【VO】トータルリターン
きはむゆみむ🏹調べ
3銘柄のトータルリターンを見ていくと、2010年10月を起点とした場合、【VTI】のトータルリターンが良い結果となりました。2019年以降【IVOV】は3銘柄の中でもパフォーマンスに後れをとっているようです。
まとめ
今回はバンガード・S&Pミッドキャップ400バリューETF【IVOV】について見ていきました。【IVOV】についてまとめていきましょう。
- 経費率が 0.15% と低い
- 長期的に株価は上昇傾向
- 分配金は増配傾向
- 分配金利回りは平均して 1.5%程度で推移している
- 過去12年で分配金を再投資した結果、資産額は約3.4倍になっている
- 全米株式ETF【VTI】と概ね同じ値動きをしている
バンガード・S&Pミッドキャップ400バリューETF【IVOV】はいかがでしたか?全米株式ETF【VTI】やS&P500指数連動ETFなどに注目がされがちなアメリカ株式ですが、中型株などをメインとするETFも多くあります。
大型株ETFと同じような値動きをする傾向は強いものの、長期間に渡って様々なETFに注目をしていると相関が強い中でも値動きの小さな変化が生じています。その小さな乖離が将来の大きなパフォーマンスを生んでくれる可能性があるので、【IVOV】などの中型株ETFなども注目してみてはいかがでしょうか?
投資にはリスクが伴います。投資する銘柄などはご自身でよくご確認の上、ご自身のリスク許容度と責任の範囲内でお願いいたします。
ではでは👋
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