米国中型株ETF 【IJH】 とは?株価推移・構成銘柄~分配金利回りなど徹底解説!!!

🌎米国株式ETF

 みなさん、こんにちは。きはむゆみむ🏹です。

 米国株式を代表するETFといえば、S&P500指数連動のSPY、IVV、VOOやナスダック100指数連動のQQQ、全米株式ETFの VTI などが有名です。米国株式ETFには日本で知名度が高くありませんが、純資産総額が大きく投資対象として知っておいた方がいいETFが多く存在しています。そこで今回は米国中型株ETFの IJH について紹介します。IJH とはどのようなETFなのか一緒に学んでいきましょう。

▼こんな方に読んで欲しい

  • 米国株式ETFについてもっと知りたい方
  • S&P500指数連動ETFや全米株式ETF以外の投資対象を探している方
  • IJH なんて知らないよという方

▼最後まで読んで分かること

  • IJH の基本情報
  • 全米株式ETF VTI や米国小型株ETF IJR との比較
  • IJH へ投資するべきなのか

それでは米国中型株ETF IJH について一緒に学んでいきましょう。

米国中型株式ETF IJH の基本情報

 まずは米国中型株ETF IJH の基本情報を見ていきましょう。

名称

 名称は iシェアーズ・コア S&P 中型株ETFで米国籍のETFになります。ティッカーシンボルは IJH です。iシェアーズということで運用会社はブラックロックになります。

経費率・純資産総額・ベンチマーク

 次に経費率・純資産総額・ベンチマークを見ていきましょう。

●経費率

 IJH を保有している間にかかる経費率は0.05%で、低い設定となっています。

●純資産総額

 IJH の純資産総額は約8.3兆円で、2022年7月末時点ではETF・インデックスファンドの純資産総額ランキングで第16位となっており、規模の大きなETFであることが分かります。

ETF・インデックスファンド純資産ランキング

 
 ETF・インデックスファンド 純資産ランキング 1~20位 – myINDEX

●ベンチマーク

 ベンチマークは S&P ミッドキャップ400インデックスで、米国の中型株で構成される指数と同等の投資成果をあげることを目指しています。

組み入れ上位銘柄・組み入れ銘柄数

 次に組み入れ上位銘柄と組み入れ銘柄数を見ていきましょう。

●組み入れ上位銘柄

 まずは組み入れ上位銘柄を見ていきましょう。

IJH の組み入れ上位銘柄

 
IJH 銘柄 – iシェアーズS&P中型株ETF 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets 

 組み入れ上位銘柄を見ていくと、建設資材のカーライル、石油&ガス輸送サービスのタルガ・リソース、鉄鋼及び金属再生事業のスチール・ダイナミクスとなっています。ファンドの割合を見ていくと突出して割合の大きな企業が見られないため、銘柄による大きな偏りはあまり見られないようです。

●組み入れ銘柄数

 IJH の組み入れ銘柄数は約400銘柄となっており、米国の中型株へ投資しています。

セクター別組み入れ割合

 次にセクター別組み入れ割合を見ていきましょう。セクター別組み入れ割合を見ていくのは IJH(米国中型株)と、IJR(米国小型株)、VTI(全米株式)の3銘柄になります。

●IJH のセクター別組み入れ割合

IJH のセクター別組み入れ割合

 
iシェアーズ・コア S&P 中型株 ETF (blackrock.com)  

 IJH のセクター別の組み入れ割合を上位から見ていくと、資本財セクターが約18%、金融セクター・一般消費財セクター共に約14%、情報技術セクターが約12%となっており、各セクターの割合に違いはあるものの、1つのセクターに大きく偏ってはいないようです。

●IJR(米国小型株) のセクター別組み入れ割合

IJR のセクター別組み入れ割合

 
 iシェアーズ・コア S&P 小型株 ETF (blackrock.com)

 IJR のセクター別組み入れ割合を上位から見ていくと、金融セクターが約18%、資本財セクターが約16%、情報技術セクター・一般消費財セクター共に約13%となっており、IJH と IJR の各セクター組み入れ割合は多少違いますが、上位セクターの顔ぶれは同じようです。

●VTI(全米株式)のセクター別組み入れ割合

VTI のセクター別組み入れ割合

 
 Vanguard Total Stock Market Index Fund (VTI) Holdings – Yahoo Finance

 VTI(全米株式ETF)のセクター別組み入れ割合を見ていくと、情報技術(テクノロジー)セクターが約24%、医療(ヘルスケア)セクターが約14%、金融セクターが約12%となっており、IJH や IJR と違い情報技術セクターを中心としたセクター別組み入れ割合となっています。

分配金

 続いて IJH の直近1年間の分配金と分配金利回りを見ていきましょう。

●IJH の分配金と分配金利回り

【2022年6月】    1株当たりの分配金:0.789517$(年率:1.32%)

【2022年3月】    1株当たりの分配金:0.846755$(年率:1.25%)

【2021年12月】    1株当たりの分配金:0.965556$(年率:1.42%)

【202年9月】     1株当たりの分配金:0.978723$(年率:1.45%)

 IJH の直近1年間の分配金は 3.580551$で、2022年7月末時点の株価で年率を考えると 約1.42%になっています。

株価推移・相関関係

 次に株価推移と相関関係を見ていきましょう。比較するETFは全米株式ETFの VTI、米国小型株式ETFの IJR になります。

株価推移

 まずは IJH の2012年8月~2022年7月末までの株価推移を見ていきましょう。

IJHの株価推移

 
iShares Core S&P Mid-Cap ETF (IJH) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance 

 株価の推移を見ていくと価格の上下動を繰り返しながら右肩上がりで推移しています。株価の騰落率を見ていくと、2012年8月初めが 94.31$、2022年7月末が 250.94$で約166%の上昇をしています。

 次に全米株式ETFの VTI、米国小型株式ETFの IJR との株価の違いを見ていきましょう。

IJH・VTI・IJRの株価推移

 
 iShares Core S&P Mid-Cap ETF (IJH) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance

IJH(米国中型株式)・・・青色

VTI(全米株式)  ・・・赤色

IJR(米国小型株式)・・・緑色

 直近10年の3銘柄の株価推移を見ていくと、VTI(全米株式)のパフォーマンスが一番良かったようです。もう少し期間を細かく見ていくと、2012年~2018年までは VTI より IJH の方がパフォーマンスが良い時期もあり、期間毎に3銘柄のパフォーマンスに若干の違いがあるようです。

VTI・IJRとの相関関係

 続いて VTI(全米株式)と IJR(米国小型株式)との相関関係を見ていきましょう。相関関係を見ていく期間は株価推移と同様に2012年8月~2022年7月末になります。

VTI・IJRとの相関関係

 
 iShares Core S&P Mid-Cap ETF (IJH) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance

 直近10年の2銘柄との相関関係を見ていくと、ほぼ全ての期間で相関係数が0.8以上でほぼ同じ値動きをしていることが分かります。分散の点から見ていくと、長期的には分散の効果は小さいようですが、短期的には相関関係が低くなる期間もあるので、米国株式内で短期的な分散の恩恵を受けられる可能性もあるようです。

まとめ

 今回は米国中型株式ETF IJH について見ていきました。IJH についてまとめましょう。

  • 経費率が低い
  • 組み入れ銘柄は約400銘柄で、米国の中型株へ投資している
  • セクター別の組み入れ割合に大きな偏りは無く、分散が効いている
  • 直近1年の分配金利回りは約1.4%
  • 直近10年ではVTI(全米株式)より株価上昇率は劣っている
  • 短期的には VTI よりも株価上昇率が高い期間もある
  • VTI、IJRとの相関関係は強く長期的には分散効果は小さい

 きはむゆみむ🏹として IJH に投資する?については、十分投資する価値のあるETFではないかと考えています。ポイントとしては、

  • 低い経費率
  • 米国の中型株へ投資できる
  • VTI と比較して短期的な値動きの違いで分散効果が得られる可能性があ

 の上記3点になります。特に注目する点として VTI との短期的な相関の違いと株価パフォーマンスの違いです。過去を振り返ると米国株式内で全米株式よりも中型株もしくは小型株の方がパフォーマンスが良い期間(もしくは悪い期間)もあり、米国株式内で銘柄分散をすることで、ポートフォリオ全体の値動きを滑らかにしてくれるかもしれません。大型株を中心に中型株・小型株を添えておくようにポートフォリオを作っていくのも良いかもしれません。

 

投資にはリスクが伴います。投資する銘柄などはご自身でよくご確認の上、ご自身のリスク許容度と責任の範囲でお願いいたします。

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