みなさん、こんにちは。きはむゆみむ🏹です。
米国株式を代表するETFといえば、S&P500指数連動の SPY・IVV・VOO やナスダック100指数連動の QQQ、全米株式ETFの VTI などが有名です。米国株式ETFには、まだまだ日本で知名度が高くありませんが、純資産総額が大きく投資対象として知っておくべきETFは数多くあります。そこで今回は米国小型株式ETFの IJR について紹介していきます。IJR とはどのようなETFなのか?一緒に学んでいきましょう👍
▼この記事を読んでほしい方
- 米国株式ETFについてもっと知りたい方
- S&P500指数連動型ETFや全米株式ETF以外で投資対象を探している方
- IJR なんて知らないよという方
▼この記事を読んで分かること
- IJR の基本情報
- 全米株式ETFの VTI との比較
- IJR へ投資するべきか?
それでは米国小型株式ETF IJR について見ていきましょう😆
米国小型株式ETF IJR の基本情報
まずは IJR の基本情報を見ていきましょう。
名称
名称は iシェアーズ・コア S&P 小型株 ETFで米国籍のETFになります。ティッカーシンボルは IJR です。
経費率・純資産総額・ベンチマーク
次に経費率・純資産総額・ベンチマークを見ていきましょう。
●経費率
IJR を保有している間にかかる経費率は0.06%で、低い経費率となっています。
●純資産総額
IJR の純資産総額は約8.3兆円で、株式ETFの中でも規模の大きなETFになります。2022年8月時点でETF・インデックスファンドの純資産総額ランキングでは第14位となっており、規模の大きなETFになっています。
●ベンチマーク
ベンチマークはS&P600小型株指数になります。
組み入れ上位銘柄・組み入れ銘柄数
次に組み入れ上位銘柄と組み入れ銘柄数を見ていきます。
●組み入れ上位銘柄
IJR の組み入れ上位銘柄
IJR 銘柄 – iシェアーズS&P小型株ETF 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets
組み入れ上位銘柄を見ていくと、不動産投資信託会社のアグリー・リアリティ、医療用イメージング製品会社のランセウス・ホールディングス、情報技術のEXLサービス・ホールディングスとなっています。ファンドの割合を見ていくと組み入れ上位銘柄の1銘柄に対する割合が、どの銘柄も約0.6%付近と銘柄による大きな偏りは無いようです。
●組み入れ銘柄数
IJR の組み入れ銘柄数は約680銘柄となっており、米国の小型株へ投資しています。
セクター別組み入れ割合
次にセクター別組み入れ割合を見ていきましょう。
IJR のセクター別組み入れ割合
iシェアーズ・コア S&P 小型株 ETF (blackrock.com)
セクター別の組み入れ割合を見ていくと、金融セクターが占める割合が18.31%で、公益事業は2.15%となっています。
分配金
次に直近1年間の分配金について見ていきましょう。
●IJR の分配金と利回り
【2022年6月】 1株当たりの分配金:0.3018$(年率:1.24%)
【2022年3月】 1株当たりの分配金:0.1693$(年率:0.62%)
【2021年12月】 1株当たりの分配金:0.7342$(年率:2.67%)
【2021年9月】 1株当たりの分配金:0.5008$(年率:1.81%)
IJR の直近1年間の分配金は1.7061$で、2022年7月末時点で年率:1.67%となっています。
株価推移・相関関係
次に米国小型株式ETF IJR と全米株式ETF VTI の株価推移と相関関係を見ていきます。株価推移・相関関係を見ていく期間は2012年8月~2022年7月末になります。
株価推移
IJRの株価推移
iShares Core S&P Small-Cap ETF (IJR) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
株価の推移を見ていくと過去10年は株価の上下を繰り返しながら右肩上がりで推移しています。株価の上昇率を見ていくと、2012年8月が 36.53$、2022年7月末が 101.6$で約178%の上昇をしています。
次に全米株式ETFの VTI との株価の違いを見ていきましょう。
IJR と VTI の株価推移
iShares Core S&P Small-Cap ETF (IJR) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
IJR(米国小型株式) ・・・青色
VTI(全米株式) ・・・赤色
直近10年の2銘柄の株価推移を見ていくと、VTIの方がパフォーマンスは良かったようです。短期的に株価の違いを見ていくと注目するべき点として、VTI(全米株式)よりも IJR(米国小型株)の方がパフォーマンスが良い期間があるということです。特に2012年8月~2018年8月までの期間において IJR の方が VTI よりも株価上昇率が大きくなっています。
また2020年3月のコロナショック時を見ていくと、VTI より IJR の方が株価下落率は大きくなったものの、その後の2020年3月~2021年までの株価上昇率は IJR の方が大きくなっています。
全米株式ETF VTI との相関関係
続いて全米株式ETFの VTI との相関関係を見ていきましょう。相関関係を見ていく期間は株価推移と同様に2012年8月~2022年7月末になります。
IJR と VTI の相関関係
iShares Core S&P Small-Cap ETF (IJR) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
2銘柄の過去10年の相関係数は概ね1.0付近で推移しているので、株価の動き方はほぼ同じであることが分かります。ほとんどの期間で相関係数が1.0付近で推移はしているものの、短期的には相関係数が0.7付近まで低下することもあるので、2銘柄の保有をすることで分散効果が得られる可能性があります。
まとめ
今回は米国小型株式ETF IJR について解説してきました。IJR についてまとめましょう。
- 経費率が低い
- 組み入れ銘柄は約680銘柄で、米国の小型株へ投資している
- セクター別に見ると、大きな偏りは無く分散が効いている
- 直近1年の分配金利回りは年率:1.6%となっている
- 直近10年を見ると株価はVTI(全米株式)の方が上昇している
- 短期的に見ると株価の下落時は VTI よりも株価の下落率・上昇率ともに高い傾向がある
きはむゆみむ🏹として IJR に投資する?については、十分投資する価値のあるETFではないかと考えます。ポイントとしましては、
- 低い経費率
- 米国の小型株へ分散投資できる
- VTI と比較して短期的な値動きの違いで分散効果が得られる可能性がある
の上記3点になります。特に注目するべきポイントは VTI との短期的な相関の違いです。過去を振り返ると小型株は株価の下落・上昇時に大型株よりも価格変動が大きくなる傾向が見られます。そうした傾向を踏まえ下落相場で仕込んでおくことも検討して良いかもしれません。しかし米国株式市場全体から見ると、小型株が占める時価総額は小さいので、大型株をメインに小型株を添える程度の投資比率が良いかもしれません。
投資にはリスクが伴います。投資する銘柄などはご自身でよくご確認の上、ご自身のリスク許容度と責任の範囲でお願いいたします。
以上で終わります👋
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