米国バリュー株式ETF【VTV】とは?株価推移・構成銘柄など徹底解説!!!

🌎米国株式ETF

 みなさん、こんにちは。きはむゆみむ🏹です。

 米国株式ETFといえばS&P500指数連動ETFやQQQ、全米株式ETFのVTIが有名です。他にも米国には多くのETFが存在し、まだまだ日本では知名度は高くありませんが、純資産総額は大きく投資対象として知っておくべきETFはたくさんあります。そこで今回は米国バリュー株式ETFの VTV を紹介していきます。VTV とはどのようなETFなのか?一緒に学んでいきましょう👍

▼この記事を読んでほしい方

  • 米国株式ETFについてもっと知りたい方
  • 米国の代表的なETF以外で投資対象を探している方
  • VTV なんて知らないよという方

▼この記事を読んで分かること

  • VTV の基本情報
  • 全米株式ETFのVTIとの比較
  • VTV へ投資するべきか?

 それでは米国バリュー株式ETF VTV について見ていきましょう😆

米国バリュー株式ETF VTV の基本情報

 まずは VTV の基本情報について見ていきましょう。

名称

 名称はバンガード・バリュー株式ETFで米国籍のETFになります。ティッカーシンボルはVTVです。

経費率・純資産総額・ベンチマーク

 それでは経費率・純資産総額・ベンチマークについて見ていきましょう。

●経費率

 VTV を保有している間にかかる経費率は0.04%で、とても低い経費率に設定されています。

●純資産総額

 VTV の純資産総額は約12.9兆円で、米国株式ETFの中でも純資産総額が大きなETFになります。

 米国株式ETFの中で代表的なETFであるSPY・IVV・VOOの純資産総額は約33~47兆円で、S&P500指数連動ETFと比べると純資産総額としては小さいですが、米国を除く先進国株式ETFのVEAの純資産総額は約12.3兆円で、VEAと同等の規模となっています。

●ベンチマーク

 ベンチマークはCRSP USラージキャップ・バリュー・インデックスになります。

組み入れ上位銘柄・組み入れ銘柄数

 次に VTV の組み入れ上位銘柄と組み入れ銘柄数を見ていきましょう。

●組み入れ上位銘柄

VTVの組み入れ上位銘柄

  
VTV 銘柄 – バンガード・バリューETF 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets  

 組み入れ上位銘柄を見ていくと、ヘルスケア・医療保険サービス大手のユナイテッドヘルスグループや様々な子会社、関連会社を束ね持ち株会社であるバークシャーハサウェイ、製薬・医療機器大手のジョンソンエンドジョンソンなどが組み入れられています。

●組み入れ銘柄数

 VTV の組み入れ銘柄数は約340銘柄となっており、米国大型かつバリュー株に特化して投資をしています。

セクター別組み入れ割合

 次にセクター別の組み入れ割合を見ていきましょう。

VTV のセクター別組み入れ割合

 
 Vanguard Value Index Fund (VTV) Holdings – Yahoo Finance

 セクター別の組み入れ割合を見ていくと、医療(ヘルスケア)セクターが約22%強、金融セクターが約19%、工業セクターが約11%強となっています。

 ここで米国を代表する株式ETFである VTI(全米株式ETF)のセクター別組み入れ割合を見ていきましょう。

VTI(全米株式ETF)のセクター別組み入れ割合

 
 Vanguard Total Stock Market Index Fund (VTI) Holdings – Yahoo Finance 

 VTI(全米株式ETF)のセクター別組み入れ割合を見ていくと、テクノロジーセクターが約23%、ヘルスケア(医療)セクターが約14%強、金融セクターが約13%となっています。

 VTI と VTV の2銘柄の最大の違いは米国を代表するテクノロジー大手の企業群が組み入れられていないという点にあります。さてこの違いがどのような影響を及ぼすのでしょうか?

分配金

 それでは直近の分配金について、VTV と VTI の2銘柄について見ていきましょう。

●VTV の直近分配金実績

 【2022年6月】    1株当たりの分配金:0.8354$(年率:2.49%)

 【2022年3月】    1株当たりの分配金:0.7922$(年率:2.12%)

 【2021年12月】    1株当たりの分配金:0.9031$(年率:2.45%)

 【2021年9月】    1株当たりの分配金:0.8055$(年率:2.33%)

 VTV の直近1年間の分配金は3.3362$で、2022年末時点で年率:2.407%となっています。

●VTVの分配金推移

【VTV】分配金推移

 
きはむゆみむ🏹調べ 

 【VTV】の分配金推移を見ていくと、ファンド設立以降、リーマンショックで一時的に分配金が下がってはいるものの、順調に増えていることが分かります。

株価推移・相関関係・トータルリターン

 次に株価推移と代表的な株式ETFとの相関関係などを見ていきましょう。

VTV の株価推移

 まずは VTV の2012年8月~2022年7月末までの株価推移を見ていきましょう。

●VTVの株価推移

VTV の株価推移(2012年8月~2022年7月末)


Vanguard Value Index Fund (VTV) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance

 直近10年の株価は、価格の上下を繰り返しながらも右肩上がりとなっています。2012年8月初めの株価は56.84$、2022年7月末の株価は138.55$で、株価の騰落率として+243%の上昇と申し分無い成績を残しています。

●VTI の株価推移

 次に VTI の株価推移を見ていきましょう。

VTI の株価推移(2012年8月~2022年7月末)


Vanguard Total Stock Market Index Fund (VTI) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance

 直近10年の株価は、VTV と同様に価格の上下を繰り返しながらも右肩上がりとなっています。2012年8月初めの株価は70.67$、2022年7月末の株価は206.25$で、株価の騰落率として+291%の上昇と、VTV と同様に良い成績を残しています。

●VTV と VTI の株価推移

 VTV と VTI の2銘柄の株価を合わせてみてみましょう。

VTV と VTI の株価推移

  
 Vanguard Value Index Fund (VTV) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance 

 2銘柄を俯瞰で見ると、VTI の方が株価上昇率は高いことがわかります。しかし2022年に入り、金利上昇に伴う株式市場の下落によってVTIの株価は大きく下落しており、VTVの下落幅は限定的だったことが分かります。

VTV と VTI の相関関係

 続いて VTV と VTI の相関関係を見ていきましょう。相関関係を見ていく期間は株価推移と同様に2012年8月~2022年7月末になります。

VTV と VTI の相関関係

 
Vanguard Value Index Fund (VTV) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance 

 直近10年では VTV と VTI の相関関係は概ね強い相関関係を持っていることが分かります。しかし2020年のコロナショック以降は過去と比べて相関関係が低くなっており、今後はどのような相関関係となっていくのか注目していく必要がありそうです。

トータルリターン

 最後に【VTV】のファンド設立時に 1 万$投資した際の2022年9月時点でのトータルリターンを見ていきましょう。(分配金は再投資し、計算の簡略上、税金は考慮していません)

【VTV】トータルリターン

 
きはむゆみむ🏹調べ 

 トータルリターンを見ていくと、2004年1月に投資された 1万$は2022年9月時点で4万2,000$まで膨れ上がっています。株価推移・分配金推移共に上昇しているので米国株の強さが一目で分かる結果となりました。

まとめ

 今回は米国バリュー株式ETF VTV について解説してきました。VTV についてまとめてみましょう。

  • 低い経費率になっている
  • 組み入れ銘柄数は約340銘柄で米国の大型バリュー株へ投資している
  • 米国を代表するテクノロジー企業が組み入れられていない
  • 直近の分配金利回りは約2.4%
  • VTI と比較すると株価上昇率は劣る
  • 2020年以降 VTI と相関が低くなっている

 きはむゆみむ🏹として VTV に投資する?については十分投資する価値のあるETFではないかと考えます。

 ポイントとしては

  • 経費率が低い
  • 高い分配金利回りと株価成長率に期待できる
  • 米国の投資先としてセクター分散ができる

 の3点になります。代表的な米国株式ETFであるS&P500連動型や VTI などはセクター別の組み入れ割合を見ていくと、テクノロジーセクターの比率が高くかつ巨大テック企業へ集中投資をしてしまっている状態です。長期投資をしていく上でセクターの偏りを避けて分散されたポートフォリオを構築していきたいところです。

 VTV をポートフォリオの一部として組み入れることで、米国株式内のセクター比率を調整することが可能なので組み入れてみても良いかもしれません。

 投資はリスクを伴います。投資する銘柄などはご自身でよくご確認の上、ご自身のリスク許容度と責任の範囲で投資をお願いいたします。

 以上で終わります👋

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