米国を含む全世界株式ETF VTについて知ろう!

🌐全世界株式ETF

 みなさんこんにちは。きはむゆみむ🏹です。

 今回は米国を含む全世界株式ETF VT について紹介していきます。VT は日本の投資家の中でも米国株に次いで人気が高い投資先となっています。そんな VT について基本情報や分配金、代表的な株式ETFとの関係について見ていきましょう。

▼この記事を読んでほしい方

  • 投資を始めてみたいけど何を買おうか悩んでいる方
  • 米国株以外へも投資を検討している方
  • VT なんて知らないよ!という方

この記事を読んで分かること

  • VT の基本情報
  • 代表的な株式ETFとの関係性
  • VT へ投資するべきなのか?

 それでは米国を含む全世界株式ETF VT について見ていきましょう😆

米国を含む全世界株式ETF VT の基本情報

 まずは VT の基本情報を順に見ていきましょう。

名称

 名称はバンガード・トータル・ワールド・ストックETFで米国籍のETFになります、ティッカーシンボルは VT です。

経費率・純資産総額・ベンチマーク

 それでは経費率・純資産総額・ベンチマークを見ていきましょう。

●経費率

 VT を保有している間にかかる経費率は0.08%で、とても低い経費率で設定されています。

●純資産総額

 VT の純資産総額は約3兆円で、全世界株式のETFの中では純資産総額が大きな銘柄になります。

 代表的な株式ETFである米国株S&P500連動のSPY・IVV・VOOの純資産総額は約47兆~33兆円、米国を除く先進国株式ETF VEA が約12.3兆円、新興国株式ETF VWO が約9.6兆円となっており、VTの純資産総額が約3兆円ということで、VTの1つへ投資するよりもVEAやVWOへ投資をしているようです。

●ベンチマーク

 ベンチマークはFTSE・グローバル・オールキャップ・インデックスになります。

組み入れ市場と市場配分

 では VT の組み入れ市場と市場配分を見ていきましょう。

VT の組み入れ上位10市場と市場配分


ヴァンガードミューチュアルファンドのプロフィール|前衛 (vanguard.com)

 組み入れ上位10市場を見ていくと、米国の割合が60%近くを占めており、アメリカの強さが分かります。次いで日本(6.1%)・英国(4.1%)・中国(4.0%)と続いており、VT のほとんどが先進国で形成されています。

組み入れ上位銘柄・組み入れ銘柄数

 次に VT に組み入れされている銘柄と銘柄数を見ていきます。

●組み入れ上位銘柄

VT の組み入れ上位銘柄


VT 銘柄 – バンガード・トータル・ワールド・ストックETF 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets

 組み入れ上位銘柄を見ていくと、全ての銘柄がアメリカで占めていることが分かります。組み入れ市場の割合と組み入れ上位銘柄から分かるように、全世界株式ETFということで世界中の株式へ分散投資をしていますが現在は米国が占める割合が6割近くとなっており、米国の動向に大きく左右されてしまうようです。

 ●組み入れ銘柄数

 VTの組み入れ銘柄数は約9,400銘柄と、ETFの中でも組み入れ銘柄数は最大規模を誇っています。

セクター別組み入れ割合

 次にセクター別の組み入れ割合を見ていきましょう。

VTのセクター別組み入れ割合

 
 Vanguard Total World Stock Index Fund (VT) Holdings – Yahoo Finance

 セクター別の組み入れ割合を見ていくとテクノロジーセクターが約18%、金融が約15%、ヘルスケア(医療)が約12%となっています。上位3セクターを合計すると約46%になり、セクター別に見ていくと偏りが見られます。

分配金

 それでは直近の分配金について見ていきましょう。

●VTの分配金実績

 【2022年6月】     1株当たりの分配金:0.5978$(年率:2.35%)

 【2022年3月】     1株当たりの分配金:0.2572$(年率:0.96%)

 【2021年12月】    1株当たりの分配金:0.7850$(年率:2.99%)

 【2021年9月】     1株当たりの分配金:0.4120$(年率:1.58%)

 VTの直近分配金は2022年7月末時点で1株当たり:2.052$で年率:2.24%の利回りとなっています。

株価推移・相関関係

 それでは全世界株式ETF VTと代表的な株式ETFとの株価推移の比較・相関関係を見ていきましょう。

VTの株価推移・代表的な株式ETFとの株価比較

●VTの株価推移

 まずは VT の株価推移を見ていきましょう。見ていく期間は2012年8月~2022年7月末となります。

VTの株価推移(2012年8月~2022年7月末)

 
 Vanguard Total World Stock Index Fund (VT) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance

 直近10年の株価は株価の上下を繰り返しながら右肩上がりとなっています。2012年8月の月初の株価は 45.86$、2022年7月末の株価は 91.30$となっており、株価の騰落率としては +199%の上昇と申し分無い成績を残しています。

 また VT の最高値は2021年11月に記録した 109.369$で、2022年7月末時点では最高値から -19.7%の株価で推移しています。

●代表的な株式ETFとの株価比較

 次に代表的な株式ETFとの株価の違いを見ていきましょう。

 VTI(全米株式)     ・・・赤色

 VT(全世界株式)     ・・・青色

 VEA(米国除く先進国株式)・・・橙色

 VWO(新興国株式)    ・・・緑色

代表的な株式ETFとの株価比較

 
 Vanguard Total World Stock Index Fund (VT) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance

 チャートから分かるように直近10年間の VT のパフォーマンスは米国の株価上昇の恩恵を大きく受けていることが分かります。

代表的な株式ETFとの相関関係

 それでは代表的な株式ETFとの相関関係を見ていきましょう。相関関係を見ていく株式ETFは、株価推移と同様に代表的な株式ETFの3つになります。チャートの線色は株価推移での色分けと同じになります。

代表的な株式ETFとの相関関係


Vanguard Total World Stock Index Fund (VT) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance

 直近10年では VT と代表的な株式ETFとの相関関係はある一定期間を除くと概ね強い相関関係を持っていることが分かります。特に全米株式・米国を除く先進国株式との相関が常に強く、新興国はある期間で全く相関が無い状態もあるようです。

まとめ

 今回は全世界株式ETFの VT について解説してきました。VT についてまとめてみましょう。

  • ETFの中でも低い経費率になっている
  • VT の中身は約6割が米国になっている
  • 組み入れ銘柄数は約9,400銘柄でとても分散ができている
  • 直近の分配金利回りは約2.24%
  • 代表的な株式ETFとの相関関係が強い

 きはむゆみむ🏹として VT に投資をする?については十分投資する価値があるETFではないかと考えます。

 ポイントとしては

  • 経費率が低い
  • 組み入れ銘柄数が多い
  • 米国への集中投資を避けられる

 の3点です。長期で投資をしていく上で経費率は低く、分散された投資対象を選んでいきたいところです。VT の中身の約6割が米国であるという偏りは多少ありますが、十分コアにできる投資対象ではないでしょうか?

 投資はリスクを伴います。投資する銘柄などはご自身でよくご確認の上、ご自身のリスク許容度と責任の範囲で投資をお願いいたします。 

以上で終わります👋

 

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