エネルギー・セレクト・セクターETF【XLE】とは?分配金推移・トータルリターンなどを徹底解説!!

エネルギーセクターETF

 みなさん、こんにちは。きはむゆみむ🏹です。

 今回はエネルギーセクターに特化したETF【XLE】について解説していきます。【XLE】に投資する価値はあるのか?徹底的に見ていきましょう。

▼こんな方に読んで欲しい

  • エネルギーセクターETFに興味がある方
  • 分散したポートフォリオ構築を目指している方

▼最後まで読んで分かること

  • 【XLE】の基本情報
  • 分配金推移やトータルリターン
  • 代表的な株式ETFとの関係

 それではエネルギー・セレクト・セクターETF【XLE】について見ていきましょう。

エネルギー・セクターETF【XLE】の基本情報

 まずは【XLE】の基本情報を見ていきましょう。(2023年1月時点の情報になります)

名称・運用会社・ファンド設定日

●名称

 名称は エネルギー・セレクト・セクター SPDR®ファンドティッカーシンボルが【XLE】になります。

●運用会社

 ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・ファンズ・マネージメント INC.

●ファンド設定日

 ファンド設定日は1998年12月16日で、20年以上の運用実績のあるETFになります。

経費率・純資産総額・ベンチマーク

●経費率

 経費率は0.10%と代表的な株式ETFに匹敵するほどの経費率の低さとなっています。

●純資産総額

 純資産総額は約5.2兆円で、ETFの純資産総額ランキングでも上位に入るほど資産規模の大きなETFになります。

●ベンチマーク

 ベンチマークはエネルギー・セレクト・セクター指数で、S&P500®指数におけるエネルギー・セクターのパフォーマンスを計測する指標です。同指数は、石油、ガス、消耗燃料およびエネルギ設備・サービスなどの業種に属する企業から構成されています。

組み入れ銘柄数・組み入れ上位銘柄

●組み入れ銘柄数

 組み入れ銘柄数は23銘柄で、決して多くはない銘柄数となっています。

●組み入れ上位銘柄

【XLE】の組み入れ上位銘柄

 
XLE: エネルギー・セレクト・セクター SPDR® ファンド (ssga.com) 

株価推移・分配金推移・分配金利回り

●株価推移

 まずは【XLE】のファンド設定以降の株価推移を見ていきましょう。

【XLE】株価推移

 
Energy Select Sector SPDR Fund (XLE) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance 

 【XLE】の株価推移を見ていくと、中・長期的に株価の上下動が大きいことがわかります。

●分配金推移

【XLE】分配金推移

 
きはむゆみむ🏹調べ 

 【XLE】のファンド設立以降の分配金推移を見ていくと、長期的に分配金は増配傾向が続いています。株価の上下動と違い、分配金の安定的な上昇傾向は、長期保有できる要素の一つになりそうです。

●分配金利回り

【XLE】分配金利回り推移

 
きはむゆみむ🏹調べ 

 【XLE】の分配金利回りの推移を見ていくと、分配金利回りは長期的に上昇傾向になっているようです。株価の上昇率よりも分配金の増加率の方が上回っていることが分配金利回りの推移から分かります。

トータルリターン

 続いて【XLE】のトータルリターンを見ていきます。ファンド設立時(1999年1月初め)に投資した 1万$が2022年12月末時点でどのようになったのか見ていきましょう。(計算上配当にかかる税金は考慮していません)

【XLE】トータルリターン

 
きはむゆみむ🏹調べ 

 【XLE】のトータルリターンを調べると、ファンド設立時に投資された 1万$ は2022年12月時点で約6.7倍の 6万7,119$まで資産額が膨れ上がっていました。特に注目すべきポイントとして、1999年1月時点での保有株数は約429株で、配当を再投資した結果、2022年12月時点の保有株数は770株に増加しており、配当のみで保有株数が約1.8倍増えているということです。安定した分配金の増加+配当再投資+長期投資が大きく資産額拡大に貢献していることがよく分かる結果となりました。

代表的な株式ETFとの関係

 次に代表的な株式ETFとの関係性について見ていきましょう。

全米株式ETF【VTI】との関係

●株価推移

 まずは【XLE】と全米株式ETF【VTI】の株価を比較していきましょう。(青:XLE、赤:VTI)

【XLE】・【VTI】の株価推移

 
 Energy Select Sector SPDR Fund (XLE) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance

 2銘柄の株価推移を比較すると、【VTI】は安定して上昇基調である一方、【XLE】は株価の上下動が大きくなっていることが分かります。

●相関関係

 次に2銘柄の相関関係を見ていきましょう。

【XLE】と【VTI】の相関関係

 
 Energy Select Sector SPDR Fund (XLE) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance

 2銘柄の相関関係を見ていくと、短期的には相関関係が強く株価が同じ方向へ動く期間もありますが、反対に相関係数が 0(無相関)の期間も多くあり、2銘柄を保有することで分散効果を得られる可能性がありそうです。

まとめ

 今回は エネルギー・セクターETF【XLE】について見ていきました。【XLE】についてまとめていきましょう。

  • 経費率が 0.10% でとても低い設定となっている
  • ファンド設立以降、分配金は増加傾向
  • ファンド設立以降、分配金利回りは上昇傾向で、直近10年の平均分配金利回りは約3.7%と高配当を出している

 エネルギー・セクターETF【XLE】は米国のS&P500指数採用銘柄のエネルギーセクターに特化したETFで、組み入れ銘柄数も限定的なので、分散という点からみるとコアとなるETFとはしない方が良いかもしれません。しかし、ファンド設立以降の高いトータルリターンや高い分配金利回りについて、十分投資する価値があるETFではないかと考えます。

 投資にはリスクが伴います。投資する銘柄などはご自身でよくご確認の上、ご自身のリスク許容度と責任の範囲でお願いいたします。

ではでは👋

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