みなさん、こんにちは。きはむゆみむ🏹です。
今回は『米国株式以外にも投資したいシリーズ第4弾』ということで新興国株式ETF EEM について紹介していきます。新興国株式ETFということで『米国株式以外にも投資したいシリーズ第2弾・第3弾』で紹介したVWO・IEMGとの違いも解説していきます。
▼この記事を読んでほしい方
- 新興国株式について知りたい方
- 新興国株式に投資を考えている方
- 米国以外のETFについて知りたい方
▼この記事を読んで分かること
- EEMの基本情報
- 新興国株式ETF VWO・IEMGとの違い
- VWOとIEMGと比べてどうなの?
それでは新興国株式ETF EEM について見ていきましょう😆
EEMの基本情報
それでは新興国株式ETF EEM の基本情報を一緒に見ていきましょう。
名称
名称はiシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETFで、米国籍のETFです。ティッカーシンボルはEEMになります。
経費率
経費率は 0.68% とETFの中では高い設定になっています。同じ新興国株式ETFのVWOは0.08%、IEMGは0.11%で経費率でみていくと優位性は無いようです。
純資産総額
約3.1兆円。
VWOの8.9兆円・IEMGの8.1兆円と比べると純資産総額は小さいETFになります。
ベンチマーク
MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動する成果を目指すETFです。
組み入れ市場の上位10ヵ国と市場配分
それでは組み入れ市場の上位10ヵ国と市場配分を他の新興国株式ETF VWO・IEMGと比べながら見ていきましょう。
まずはEEMです。
EEMの組み入れ市場の上位10ヵ国と市場配分
iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF (blackrock.com)
EEMの組み入れ市場上位として中国(30.02%)・台湾(16.06%)・インド(12.98%)・韓国(12.45%)と上位4ヵ国でETFの71%を占めています。
次にIEMGを見ていきましょう。
IEMGの組み入れ市場の上位10ヵ国と市場配分
iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETF (blackrock.com)
IEMGの組み入れ市場上位として中国(27.19%)・台湾(16.82%)・インド(14.05%)・韓国(12.84%)と、EEMと同様に上位4ヵ国でETFの71%を占めています。EEMの違いとしては中国比率が少し低く、その他3ヵ国の比率が少しだけ高いようです。
次にVWOを見ていきましょう。
VWOの組み入れ市場の上位10ヵ国と市場配分
VWO – Vanguard FTSE Emerging Markets ETF | Vanguard
VWOの組み入れ市場上位として中国(34.1%)・台湾(19.6%)・インド(15.3%)と上位3ヵ国でETFの69%を占めています。EEMとIEMGと比較して、1番大きな違いは韓国が組み入れられていないという点です。
組み入れ上位銘柄
それでは組み入れ上位銘柄です。EEM・IEMG・VWOの3銘柄を続けてみていきましょう。
EEMの組み入れ上位銘柄
EEM 銘柄 – iシェアーズMSCIエマージング・マーケットETF 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets
IEMGの組み入れ上位銘柄
IEMG 銘柄 – iシェアーズ・コアMSCIエマージング・マーケット 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets
VWOの組み入れ上位銘柄
VWO 銘柄 – バンガードFTSEエマージング・マーケッツET 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets
3銘柄を比較するとEEMとIEMGは組み入れ割合は少し違いが見られますが、銘柄には大きな違いがありません。VWOは韓国が組み入れられていない為、サムスン電子が入っていません。
組み入れ銘柄数
〇 EEM 約1,250銘柄
〇 IEMG 約2,550銘柄
〇 VWO 約5,300銘柄
銘柄数ではVWOが最も多い組み入れ数となっています。
セクター別組み入れ割合
それでは3銘柄のセクター別組み入れ割合を見ていきましょう。
EEMのセクター別組み入れ割合
iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF (blackrock.com)
IEMGのセクター別組み入れ割合
iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETF (blackrock.com)
VWOのセクター別組み入れ割合
VWO 47.81 0.8 1.7 : Vanguard Emerging Markets Stock Index Fund – Yahoo Finance
3銘柄をセクター別に見ていくと、金融・テクノロジーがそれぞれ20%前後と割合が高くなっています。続いて一般消費財・素材・通信がそれぞれ10%前後になっています。3銘柄共にセクター別の割合に違いは無いようです。
新興国株式ETF VWO・IEMGとの比較
それではEEM・IEMG・VWOの株価と相関関係を見ていきましょう。基本情報から3銘柄の違いはEEMとIEMGには韓国が組み入れてありますが、VWOには韓国が組み入れていないという点でした。他には銘柄数に違いはあるものの大きな違いはありません。それでは3銘柄の株価と相関関係を見ていきましょう。比較する期間は2012年10月31日~2021年5月31日になります。
株価の推移
まずは過去の株価を見ていきましょう。EEMが青色、IEMGが赤色、VWOが緑色のチャートになります。
3銘柄の株価チャート
iShares, Inc. – iShares MSCI Emerging Markets ETF (EEM) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
3銘柄の株価の騰落率とはEEMが+33.34%の上昇、IEMGが+38.9%の上昇、VWOが30.9%の上昇となっています。3銘柄共に上昇をしていますが上昇率に大きな違いはないようです。
相関関係
それでは次に3銘柄の相関関係を見ていきましょう。
3銘柄の相関関係
iShares, Inc. – iShares MSCI Emerging Markets ETF (EEM) Stock Price, News, Quote & History – Yahoo Finance
EEMに対してIEMGが赤色、VWOが緑色で相関係数を表示してあります。EEMに対して2銘柄はほぼ全期間において相関係数が1.0付近となっており、値動きがほぼ同じであるということが分かります。その為、3銘柄をそれぞれ所有しても分散する効果は得られない結果となりました。
まとめ
今回は新興国株式ETFのEEMについて解説しました。全世界株式や米国株式を中心としたポートフォリオを組む投資家が多い中で、アメリカ以外の株式ETFについて知ることで投資の選択肢を広げれるきっかけになります。ETFには他にも様々な種類の投資商品があるのでこれからもどんどん紹介・解説をしていきます😊
今回のEEMについてのまとめです。
- 同じ新興国株式ETFのVWOとの違いは韓国株式の組み入れ有無
- IEMGとは組み入れ銘柄数に違いはあるものの中身はほぼ同じ
- VWOより株価上昇率は良いがIEMGには劣る
- IEMGとVWOとは強い相関関係があり分散投資の対象にはならない
- 経費率が他2銘柄に比べて高く、株価騰落率・組み入れ銘柄などを考慮してもEEMよりもIEMGやVWOへの投資の方が良い
新興国株式ETFというよく似た銘柄でも組み入れ市場の違いによって、パフォーマンスに差が生じていたり、中身はほぼ同じなのに経費率が違っていたりなど細部に違いが見られます。銘柄ごとに組み入れ市場や上位銘柄などをよく確認して投資するかどうか判断をしていきたいところです😊
以上で終わります👋
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