ポートフォリオに 金 は組み入れるべき?

🌳資産形成

 こんにちは、きはむゆみむ🏹です。

 今回の内容は投資先として人気のある についてみていきます。投資をするにあたり株式や債券の他に候補としてあげられるのが です。金投資のメリット・デメリットまた金へ投資をするべきなのか?を解説していきます。

▼この記事を読んで欲しい方

  • 金投資に興味がある方
  • 金を保有して分散したポートフォリオを作りたい方
  • 金投資のメリット、デメリットを知りたい方

▼この記事を読んで分かること

  • 金は少額からでも投資ができる
  • 株式や債券と違う値動きをするので分散投資の対象になる
  • 金は株式や債券と比べて値上がり益は少ない
  • 金は配当を産まない

 それでは 金投資 について見ていきましょう!

金投資のメリット

株式と違う値動きをしやすい

 投資において避けたいのは損失です。しかし長期投資をしていて必ずやってくのが○〇ショックと呼ばれる株式の暴落です。株式の暴落は投資家心理を悪化させ売りがさらなる売りを呼ぶ状態になり、含み損を確定してしまい損失になってしまう投資家も多くいます。

 そこで大事なことが分散投資です。分散にもさまざまな種類がありますが今回は資産分散です。資産分散とは何か?についてですが、株式や債券、金など値動きが違う投資商品を組み合わせることで資産全体の値動きをマイルドにして、安定したリターンを目指す方法です。

 そこで、下のチャートを見てください。これは1973年以降のNYダウとNY金の価格推移になります。

 NY金とNYダウの価格推移

   出所:金価格とNYダウの面白い関係。今こそ分散投資対象に「金」を加えるべき? | トウシル 楽天証券の投資情報メディア (rakuten-sec.net)

 長期的な価格チャートですが株式と金の値動きが違うことが分かります。株式も金も価格は上がり続けていますが、期間で分けると株式が不調(マイナスリターン)の時は金が好調といった期間やその逆を繰り返しているようです。

 株式と金をバランスよく組み合わせることで長期的な資産推移がマイルドになり安定したリターンを長く得られる可能性が高まりそうです。

有事の際に価格が高騰しやすい

 投資をしていると必ずやってくる〇〇ショック。株式を中心にあらゆる商品が売られ値下がりするのがクラッシュです。2000年以降、何度もやってきたクラッシュですが、直近ではコロナショックが記憶に新しいでしょう。

 コロナショック時にはアメリカ株式指数(S&P500)が一時約35%下落、原油価格に至っては世界の活動が停止してしまった為大幅な価格の下落に転じるなど大きな混乱となりました。そんな中、金価格はどうだったのでしょうか?

2020年コロナショックの各価格チャート
アメリカ株式指数(S&P500)

2020年1月1日~12月31日 S&P500指数チャート 

  出所:S&P500の推移(1957年からの長期チャート) (kabutore.biz) 

 アメリカ株式指数(S&P500)は2月につけた最高値3,393ポイントから3月には一時2,191ポイントまで大幅な下落に見舞われました。また2月につけた最高値まで価格を戻したのが8月で約6か月の期間がかかっています。

金価格

2020年1月1日~12月31日 金価格チャート

出所:金価格(NY)の推移(1969年からの長期チャート) (kabutore.biz)

 金価格は3月のコロナショック時、一時的に価格を下げましたが1か月も経たずに価格は戻り、その後も価格は上昇し続けています。

原油価格(WTI)

2020年1月1日~12月31日 原油価格(WTI)チャート

  出所:原油価格(WTI)の推移(1946年からの長期チャート) (kabutore.biz)

 原油価格(WTI)は世界の経済活動の停止により需要と供給のバランスが崩れ大幅に価格を下げました。

 コロナショックの際は株式は大幅な下落の後、元の価格へ戻るまでに時間を要していましたが、金価格は一時的に下がってはいたもののすぐ価格は戻っていることが分かります。

 金は有事の際に「安全資産」として買われる傾向があるようです。

 

ドルインデックスと金は逆相関になりやすい

 ドルインデックスとはアメリカドルの総合的な価値を示した指標です。簡単にまとめると「ドルvsその他の通貨」になります。

 それではドルインデックスと金が逆相関になりやすいとはどういうことでしょう?

 まず逆相関とは2つの数値が逆の動きをすることを意味します。ドルインデックスと金で見てみるとドルインデックスが上がると金が下がる、ドルインデックスが下がると金が上がる。ということです。

 ドルインデックスと金が逆相関ということに戻ると、ドルインデックスはその他の通貨との比較なので、ドル/円が円高になれば金の価格は上がりやすい・ドル/円が円安になれば金の価格は下がりやすい傾向があります。

 株式の暴落によるクラッシュが起きると円高になりやすいといわれています。円高になると米国株式を中心に株価下落+為替の円高で資産価値が大きく減少してしまいます。そこでクラッシュに強い・ドル/円と逆相関になりやすい金を組み入れていると資産価値の減少を和らげてくれる可能性があります。

金投資のデメリット

 金投資のメリットを解説してきましたが、ここからはデメリットに移ります。メリットよりもデメリットの方が重要です。それでは見ていきましょう😊

配当を産まない

 株式投資は配当金、再建には分配金があり再投資することで複利を効かし資産拡大を図っていきます。しかし金や原油といった商品(コモディティ)には配当がなく、複利の効果を得られないので価格の上下動だけで利益が決まります。

 長期投資を前提とした投資の場合は金や原油などの商品(コモディティ)をメインの投資先にするのは向いていないかもしれません。

過去を振り返ると株式や債券よりトータルリターンが劣る

 過去200年を振り返ると株式や債券の実質トータルリターンより金はパフォーマンスが悪くなっています。実質トータルリターンとは物価の上昇によって目減りした分を差し引いたあとの金融資産の価値を言います。

 有名な”株式投資”という書籍においてジェレミー・シーゲル氏が過去200年分の実質トータルリターンを図にしてくれています。

 図の見方としては1801年に株・長期国債・短期国債・金・ドルに1$投資して2003年に実質トータルリターンがどのように推移してきたかを表しています。

1801年以降の資産別トータルリターンの推移

 関連画像 出展:株式投資 第4版 著 ジェレミー・シーゲル

 1801年に資産別に投資した1$はどのようになっているでしょうか?

 注目すべきは株式と金の実質トータルリターンの差です。株式は59万7,485倍になっているのに対して金は1.39倍にしかなっていません。長期投資において軸となるのはやはり株式ということになるでしょう。

ポートフォリオに組み入れるべき?

 ここまで金投資のメリットとデメリットを解説してきましたが、金投資に対する きはむゆみむ🏹の見解は金投資はすべきだと考えてます。

 やはり投資をしていると必ずやってくる株式の下落局面。特に株式の下落局面で金が上がりやすい傾向にあるため、資産の下落幅を抑えることが出来る上、株式の下落局面では金を売却して株式を買い付けすることも可能です。

 しかし金を投資のメインにしていては株式の長期的なリターンを享受できないため、ポートフォリオの20%以下ぐらいが良いかもしれません。

金への投資方法は?

 金への投資方法ですが大きく分けて3つあります。

  • 純金の積み立て
  • 金ETF(上場投資信託)、投資信託
  • 金地金

 上記の投資方法でオススメなのは、金ETF(上場投資信託)、投資信託での方法です。その中でも金ETF(上場投資信託)での方法がアメリカの市場が開いている時はいつでも取引ができ流動性が良くオススメな投資方法といえます。

 

まとめ

 今回はポートフォリオに金は組み入れるべきかどうか解説しました。金投資のメリット・デメリットをまとめます。

(メリット)

  • 株式と違う値動きをするのでリスクヘッジになりやすい
  • 有事の際、金は暴落に強く値上がりしやすい
  • ドル/円と逆相関になりやすい

(デメリット)

  • 配当がないので複利を享受できない
  • 株式や先兼より値上がりが劣る

 金投資を含め投資にはリスクが伴います。投資する資産のメリット・デメリットを考慮の上、リスク範囲内で小さく始めていきましょう。

以上で終わります👋

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